はだか麦とは
麦の効用
 麦は食物繊維の宝庫であり、効率的に食物繊維を摂取できる、保健効果抜群の食材です。
 しかし、食生活の多様化と飽食の時代を反映して、高たんぱく、高脂質が好まれるようになり、米食を主体とした日本型食生活が軽視されてきており、その結果、生活習慣病(成人病)で苦しむ人口は年々増加傾向にあります。
 バランスのとれた食生活とは、P・F・C(たんぱく・脂肪・炭水化物)を効率よく摂取することを基本とし、米を中心とした日本型食生活が提唱されています。
 さらに食物繊維摂取をもファクター(要素)に組込むことによって、この日本型食生活は一層効果を発揮すると考えられます。そこで麦を含めた食生活をお奨めするわけです。
麦の種類
  麦は大別して、大麦・小麦・ライ麦・エン麦がありますが、日本では主に大麦と小麦が栽培されています。
 はだか麦があるでしょう、と言われる方があると思いますが、はだか麦も大麦の仲間なのです。
 俗に大麦と呼ばれているのは皮麦で、ビール用や飼料用に二条大麦を使用し、六条大麦は味噌や酒、飯用の一部に使われます。
 はだか麦は世界の大麦栽培の中でも珍しく、日本特産と言っても過言ではありません。「大和なでしこ」と言う人もあるくらいです。
なぜ「はだか麦」なのか
 はだか麦は「麦のご飯」として食用に栽培されたもので、食生活の変化により激減しましたが、食物繊維の豊富な優れた主食品です。飯用として改良されただけに、口ざわり、食味において大麦とは異なり、甘みもあり、そこそこ噛みごたえもある健康食品です。
 はだか麦の中でも、特に瀬戸内沿岸で収穫されるものが良質とされており、愛媛県が日本一の生産量を誇っています。